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冬至とマカラ・サンクランティ

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12月22日は、最も日中が短く、最も夜が長い冬至。

冬至は別名、悪いことが続いた後で幸運に向かうという意味を込めて、一陽来復とも言われていて、陰陽で表す場合、陰の気がきわまって陽の気にかえる節目とされています。

日本ではグレゴリオ暦(太陽暦)で12月21日から22日頃とされ、前年の2月1日に国立天文台が官報に掲載する暦要項によって正式に決定されます。

Illustration by nicosolu

一方インドでは、独立後、冬至をグレゴリオ暦の1月14日とし、この日を境に、太陽が山羊座に入ることから、マカラ・サンクラーンティと呼ばれています。

ヒンドゥー教の祝祭は、月の満ち欠けをベースにした太陰暦に基づくものが多いのですが、このお祭りは数少ない、太陽暦に基づく、太陽神を崇める祝祭です。

一陽来復と同じく、インドのマカラ・サンクラーンティも、太陽が最南端に到達し、これから北上する地点として吉兆な期間の始まりを示す日として知られています。しかし、日本の冬至は極寒の真冬。インドの冬至は比較的暖かく、春の訪れを祝う収穫祭&感謝祭として盛大に祝われます。

私が住んでいる南インドのアンドラ・プラデーシュ州でマカラ・サンクラーンティは、ポンガルと呼ばれています。

聞くところによると、ポンガル(Pongal)という言葉はPongu「あふれる」・「沸騰する」という意味の言葉に由来して、このお祭りの伝統的なデザート、甘いミルク粥が作られる様子を表しているとか。

ミルクが溢れる様子が豊かさと繁栄を象徴するポンガル。新米を牛乳とジャガリーで煮た祝祭用のデザートと、米とレンズ豆を煮た普段食のお粥と2バージョンあります。

ヒンドゥー教において、神々にとっての1日は人間の1年にあたり、人間の360年が神にとっての1年となります。神々の昼は、冬至から夏至に向かう6か月間はウッタラーヤナ。神々の夜は、夏至から冬至に向かう6か月間のダクシナーヤナ

ウッタラーヤナの期間は非常に神聖で、古代神話・マハーバーラタに登場する英雄戦士・ビーシュマは、死期を選べるという恩寵を授かっていました。

その彼が選んだ死期は、ウッタラーヤナ。負傷したにもかかわらず、ウッタラーヤナの到来を56日間待ったほどです。

古代の伝説(プラーナ)は、ウッタラーヤナに亡くなる者はだれであれ解脱を得ると、名言しています。

参照: サンクランティ

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